「お金2.0」を読んだ
お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)
- 作者: 佐藤航陽
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/11/29
- メディア: Kindle版
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今までの経済とこれからの経済
TL;DL
- 経済システムの発展・持続性に必要な要素は、マネジメント論への適応もできる
- 既存の枠組みでは価値にならなかった物が将来的に価値になる
- 自分自身の熱量を捧げられる物にリソースを割いてオリジナリティやブランディングしていく事が大事
経済システム
- ここでいう経済とはいわゆる一般的な「経済」のみではなく人と人とのつながりである
- つながり(ネットワーク)は以下の3分類
1. 本能的欲求 2. 金銭欲求 3. 承認欲求
会社における組織も一つの経済である
- 経済システムを発展と持続性をもたらす要素はそのまま組織へのマネジメント論へ適応できる
- もちろん他の経済システム、コミュニティなどにも適応できる
経済システムを発展させる5つの要素は以下
1. インセンティブ(報酬・承認) 2. リアルタイム(状況が変動する事) 3. 不確実性(運と実力の要素) 4. ヒエラルキー(序列) 5. コミュニケーション(交流する場)
- 経済に持続性をもたらす2つの要素
1. 寿命(ユーザーのライフサイクルを考慮したサービス設計) 2. 共同幻想(一つのコミュニティが共通した理念を持っていること)
- 脳の報酬系を利用した経済システムは発展しやすい
- ゲームは脳の快楽物質を擬似的な報酬で得る装置であることから、直接的な対価を求めずに経済システムを作ろうとするとゲームに近づいていく
資本主義から価値主義へ
かつては国家のみが経済を作り、その経済に住む事しか選択肢になかったが テクノロジーによって経済圏は創っていく対象になった。
目に見えない情報資産にも価値がある社会へ 価値の三分類は以下
- 有用性(役に立つか) - 内面的 (個人の内面にとってポジティブ) - 社会的(社会全体の持続性を高める事)
- 現代までは有用性のみが価値を持つ時代だった。
- テクノロジーの進化によって共感や感謝など内面的で見えない価値もトークン化することで価値として可視化できる
- 結果として今後力を持つようになるのはソーシャル・キャピタル(共感や感謝)を増やすのがうまい人
- 価値主義とはお金や経済の民主化、資本にならない価値で回る経済の実現であり、個人は経済の選択肢が増え国を超えて自分でどのシステムに所属するか選べる時代になる
今後について
テクノロジーの進化によって人は現実をどこの世界に置くのか選べるようになる可能性が高い
個人がどの「現実」に価値を見出していくことになったとしても
選んだ経済システムの中での価値から利益を得ることになる。
何かを好きや愛、熱量といったものが価値となって結果的に利益を得られるようになり
個人のオリジナリティ・ブランディングが重要になっていく時代になる
未来を見据えて今から自分の好きを探してリソースを割いていくべきだろう
お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)
- 作者: 佐藤航陽
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/11/29
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